
高圧ガスの貯蔵や消費は、高圧ガスによる災害を防止するための法律、高圧ガス保安法及びその法体系に準拠して行わなければなりません。
法令では可燃性や毒性を含むガスはそれぞれその危険性から「可燃性ガス」、「毒性ガス」として定義され、規制されています。そのため、それらのガスの消費や貯蔵の際には不活性ガスと比べて特別の注意が必要となります。
シリンダーキャビネットに可燃性、毒性ガスを収納すれば、消費や貯蔵などの際に、高圧ガス保安法の具体的な技術基準である一般高圧ガス保安規則などで、一定の場合に必要とされる条件を満たすことが出来ます。
シリンダーキャビネットでは、シリンダーキャビネット内の空気を常に屋外に排出し、内部を負圧の状態にしなければならないため、排気ファン及びその電源や排気ダクトなどが必要となります。
47L容器×1本立 (10L容器×1本立) |
47L容器×2本立 | |
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寸法 | W450×D400×H1,850 | W800×D400×H1,850 |
重量 | 約85kg | 約120kg |
標準塗装色 | マンセル 2.5Y9/1 | |
パージ方式 | 自ガス/窒素ガス | |
ユーティリティ | "100V/0.5A 50/60Hz 窒素ガス 0.45MPa〜0.6MPa | |
継手仕様 | 食込み継手/メタルガスケット継手 | |
緊急遮断装置 | 高圧側緊急遮断バルブ | |
負圧監視 | マノスターゲージ | |
その他 | 吊金具:M12アイボルト、設置固定用アンカー穴:φ12.7 | |
オプション | 元バルブ遮断器、デジタル圧力計、接点付圧力計、地震感知器、マスフロー(流量)メーター、マフフロー(流量)コントローラー、散水用消火栓、除害設備他 |
※1. 上記はアセチレンを除く可燃性ガス用シリンダーキャビネットの標準仕様となります。毒性の場合は別途お問い合わせ下さい。
※2. 3.4L以下の容器や記載以外のガス種、収納本数のシリンダーキャビネットも販売可能です。詳細はお問い合わせ下さい。
Q:手持ちの可燃性や毒性を含む混合ガスは法令上の可燃性ガスや毒性ガスになるのか?
A:『高圧ガス保安法及び関係政省令の運用及び解釈について(内規) > (2)一般高圧ガス保安規則の運用及び解釈について > 第2条関係』に判断のための運用や解釈について触れられています(平成29年12月現在)。
Q:シリンダーキャビネットの導入と同時に窒素・アルゴン・ヘリウム・炭酸などの不活性ガスや混合ガスなどの配管工事、マニホールド工事も考えているのだが対応は可能か?
A: シリンダーキャビネットの導入と同時にその他ガスの配管工事やマニホールド工事をご依頼頂くこともございます。シリンダーキャビネットを含む総合的な高圧ガス設備のご提案も可能ですので、是非ご相談下さい。
Q:記載の収納容器本数や容器サイズ、ガス種以外でも可能か?
A:柔軟に対応しており、標準品以外での実績もございます。ご希望がございましたら、是非お問い合わせ下さい。
Q:アンモニアガスは内容関3.4Lなどの少量の容器に入ったものでも毒性ガスになるのか?
A:高圧ガスであって、単体のアンモニアガスであれば毒性ガスになります。
Q:シリンダーキャビネットと同時にアンモニアガス用の除害設備の購入は可能か?
A:可能です。弊社にて承っております。
Q:水素ガスは内容積3.4Lなどの少量の容器でも可燃性ガスになるのか?
A:高圧ガスであって、単体の水素ガスであれば可燃性ガスになります。
水素用のシリンダーキャビネットに関しては従来より数多くお問い合わせ頂いております。