サブゼロ装置
「サブゼロ処理(深冷処理)」とは、焼き入れ後の鋼をドライアイス、液化炭酸ガスや液体窒素により冷却することです。日本工業規格JIS G 0201:2000 鉄鋼用語(熱処理)にも記載されています。
焼き入れは、高温に熱した鋼を急冷して、硬度を増す処理です。(焼き入れ前の鋼、オーステナイトから焼き入れ後の鋼、マルテンサイトへ変化させる。)しかし、材料の形状や温度の条件により、部材の内部まで100%完全に変化することはありません。わずかにオーステナイトが残留します。一般に、残留オーステナイトは、鋼の炭素量が多くなる程大きく、また、水より油を使った焼き入れの方が多くなります。
残ったオーステナイトも時間が経つと、徐々にマルテンサイトに変化していきます。(時効効果)このとき、体積も変化するので、精密金型やゲージなどの高い寸法精度が必要な部品では、問題になります。
-80℃前後に材料を冷やすことで、この経年変化の抑制と硬度の均一化を目的とするのがサブゼロ処理です。-130℃以下の超サブゼロ処理では、さらに、耐摩耗性を向上させます。サブゼロ処理は、包丁、刃物、工具や金型、ゲージなどで用いられています。
一方、オーディオマニアの間では、10年ほど前からケーブルやシャーシなどを摂氏-100度ほどに冷却することをサブゼロ処理(クライオ処理)とよんで、音質が改善できるらしいと話題になっています。
もちろん、サブゼロ装置は冷やし嵌め、低温環境試験など、他の工業・食品・医療関連の低温冷却設備として、ご利用いただけます。
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